ゴールは目前!私の歯列矯正ラストスパート日記
歯列矯正を始めて二年と三ヶ月。先日、先生から「来月あたりから最終段階に入りますね」と告げられた。その瞬間、私の心には安堵と興奮が入り混じった、何とも言えない感情が込み上げてきた。長かった。本当に長かった。でも、ついにこの旅も終わりが見えてきたのだ。鏡に映る自分の歯は、二年前とは比べ物にならないほど綺麗に並んでいる。もうこのままでも十分満足かもしれない。でも、先生は「ここからが本番ですよ」と笑う。最終段階、それは完璧を目指すための微調整の期間。私の期待は日に日に高まっていった。しかし、最終段階は甘くはなかった。新しいワイヤーは今までで一番太く、締め付けられる痛みも最強クラス。そして、これまで以上に複雑になった「ゴムかけ」が始まった。上下左右、まるで口の中に蜘蛛の巣を張るかのようにゴムをかけなければならない。食事のたびに外し、歯磨きの後にまたかける。その面倒くささは想像を絶し、何度も心が折れそうになった。ゴールが見えているからこそ、この最後のひと踏ん張りがもどかしく、焦りが募る。「もうこれでいいです」と投げ出したくなる夜もあった。そんな時、私を支えてくれたのは、鏡を見るたびに感じるわずかな変化だった。昨日より、正中線が合っている気がする。先週より、前歯の傾きが綺麗になったかもしれない。その小さな発見が、私のモチベーションの火を絶やさずにいてくれた。この最終段階は、単に歯を動かす期間ではない。それは、自分の理想の笑顔と向き合い、医師と二人三脚でそれを形作っていく、創造的な時間なのだと気づいた。あと数ヶ月。この痛みも、ゴムかけの煩わしさも、全ては最高の笑顔を手に入れるための最後の試練。装置が外れるその日を夢見て、私は今日も鏡の前で、小さなゴムと格闘している。